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田舎暮らしとDIY製作記録集では、カーポート、ウッドデッキ、芝生張り、煉瓦・枕木敷き、木製物置、そして夢のガーデンハウス作りまで、DIY初心者からつくり上げてきた私の苦労の結晶を大公開しています。さらに、安心安全な食品を求めて、有機無農薬栽培の家庭菜園もお伝えしています。


木製物置製作マニュアル ガーデンハウス製作マニュアル

自作物置製作編 1 「基礎工事」

自宅の裏に、家庭菜園をやっているのですが、いろいろな道具が増えてきて、 カーポートとくっ付いているガレージだけでは手狭になってきたので、 物置をつくることにしました。

今回のコンセプトは、極力安く、手間をかけずにつくる!です。

ですので、デザイン面には、気を使っていません。

市販の物置も見てきましたが、何だか弱々しそうなものばかり。

自分でつくった方が、機能的なものがつくれる感じがしました。

さて、今回の基礎は、手軽にやるというコンセプトに基づき、多少手抜き感がありますが、 使用していて問題はありません。

まず、束石を置く部分の土を60cmくらい掘って砕石に入れ替えます。

上からホースで水を撒き、上から束石などでドンドンと填圧します。

水平器を使いそれぞれの水平も合わせておきます。

今回は、 コンクリート平板の上に2×4用のコンクリート束石を置くというスタイルです。

万が一、コンクリート平板のどれかが下がってきても、 束石と平板のあいだに板を挟むなどして高さ調整が可能です。

砕石の上にクッション材として、中目の砂を数センチ敷いて平板を置きます。

長い木の棒を使って、水平を確認しながら行います。

自作物置製作編 2 「床の製作」

今回の木材は、友人のツテで、市内の材木屋から、業者価格で販売していただきました。本来は、 自分で取りに行かなくてはならないのですが、軽トラで行ったら、全然積めなかったのを見かねて、無料で運んでいただけることになりました。

作業する週末までは、雨に濡れないように、ブルーシートで被っておきます。

骨格用にツーバイ材と壁用に松製材(表面がザラザラのもの)、 床用にコンパネを購入し、約5万円でした。

この物置の図面は、手書きではなく、 広告デザインの仕事で使い慣れているイラストレーターというソフトで作成しました。製図用のソフトがないのが辛いところですが、 それほど専門的にやっているわけでもないので、イラストレーターでも大助かりです。

図面通りに先ずは、どんどんツーバイ材を切っていきます。

今回のコンセプトは、「極力安く、手軽につくる」ですので、製作日数も3日間ぐらいで終わらせたいと思い、 効率的に作れる方法を考えながらやっています。

ツーバイ用のコンクリート束石を平板の上にのせます。

平らな場所で、床を2×8で上の写真のように木ネジで接合しつくり、束石の上にのせます。

いたってシンプルですよね!

基本中の基本ですが、床部分は腐りやすいので、ウッドガードなどで、3回塗装します。 乾きが早いので、数時間で3回塗れます。

自作物置製作編 3 「壁パネルをつくる」

2×4の基本は、地上で壁や屋根などのパネルをパーツとしてつくって、 現場に持っていって組み立てることです。

そのため、平らで広めの作業場があると便利です。

我が家には、そんなこともあろうかと、手すりのない広めのウッドデッキを作りました。 (この作り方もトップのINDEXからご覧いただけます)

下に見えるのは、 この前の年に私がツーバイ材からつくりあげたガーデンハウスです。 (これの作り方も近日公開しようと思っています)

手前が、入り口部分の壁で、奥が床です。

つくりはいたってシンプルです。図面通りに切り出したツーバイ材を、 75mmの木ネジで電動ドライバーを使って留めていくだけです。

背面の壁パネルと側面の壁パネルもできました。

背面の壁は、自宅の壁に近すぎて立ち上げてから壁板を張ることができないので、ここで打ち付けていきます。

松の製材を使用しました。これば、表面にカンナがかかっていなくガサガサしているのですが、この方が、塗料がたっぷり染み込むので、 耐久性が良いのだそうです。

下から順番に、左右の高さがズレないように等間隔で測りながら、2cm程度下部分をダブらせて木ネジで打ち付けていきます。

この壁だけ、塗装もしておきます。

ちなみに、他の壁も、このようにできればいいのですが、壁を付けるとめちゃくちゃ重くなって、一人では運べなくなるので、 立ち上げてから付けることにしました。

自作物置製作編 4 「壁と屋根のパネルを組み上げる」

壁のパネルを床の上に持ってきて、 床と接している部分に75mmか90mmの木ネジを電動ドリルで打ち付けていきます。

さらに、壁のパネル同士が接している部分も75mmの木ネジで何ヶ所か固定していきます。

フロント側のパネルも付きました。ここまでの時間はあっという間です。2×4の楽しさは、 この立ち上げにあると思います。
それまでは、ただのパネルのパーツだったものが、このように立ち上げることで、一気に完成形に近づくので感動ものです。

屋根のパネルものっかりました。
かなり高い位置まで持ち上げなくてはならなかったので、妻のお父さんにも手伝ってもらいましたが、 ロープで縛り手前側から引っ張り上げるようにしてやりました。結構重かったので、苦労しましたね。

DIYで重要なことのひとつに、基本は、自分ひとりでやることだと思いますので、 一人で持てる重さにパーツを分けることを、いつも頭に入れておくのがいいと思います。

自作物置製作編 5 「屋根を仕上げる」

さて、雨に当たる前に、早めに屋根を完成させましょう。
塗装していないところに雨が当たり濡れると、腐りやすくなってしまいますし、しみができたりします。

屋根のパネルにコンパネを打ち付けていきます。

30cm間隔ぐらいに50mm程度の木ネジを打ち付けていきます。

今回使う屋根材は、アスファルトルーフィングです。

近所の板金屋に頼んで取り寄せてもらいました。
1本が1m×10mで、シール状になっています。
キャンバス地にアスファルトが塗ってあって、表面がべたつかないように、砂がまぶしてあります。

最近では、規模の大きなホームセンターで、 いろいろなタイプの屋根材を購入することもできますので、ご自分の好きなものを使うといいと思います。

ちなみに、このアスファルトルーフィングの良い点は、施工が超簡単なことです。 裏面の剥離紙を剥がしてコンパネ部分に貼り付けるだけです。

強度を保つために、下の写真のように所々専用の塗装されたクギを打ち付けていきます。

暖かく日差しのある日だと、アスファルトが軟らかくなって足跡がついてしまうので、涼しい曇りの日に作業するといいです。

屋根が完成しました。

両サイドの壁に松製材を張っていきます。

完成に近づいてきました。

自作物置製作編 6 「壁と棚をつける」

前面にも、松製材を同じように張っていきます。
単調な作業ですが、水平になるように注意が必要です。

そして、塗装します。

チラッと中が見えると思いますが、棚を2段作ることにしました。
2×6を左右にかかるように木ネジで固定し、タテの補強も入れます。
そして、その上にコンパネを張れば棚の完成です。

自作の木製物置の場合、内部に収納を工夫できるような、 細かなや、ぶら下げる取っ手などを自由に取り付けることができるのが魅力のひとつでもあります。

私は、草刈り用の刈払機をぶら下げる頑丈な取っ手を2×4で取り付けました。 もかなりの重量のものまで大丈夫なように、頑丈に作りました。

松製材を細長く切ったものを2本、L字型に組み合わせ塗装してから、壁のコーナー部分に被せます。
こうすると、見た目がぐーんと良くなります。

入り口の周囲も同じようにします。

本体が完成しました。
あとは、ドアと階段を作れば完成です!

自作物置製作編 7 「ドアと階段をつけて完成!」

今回は、出来るだけ安く作ることが目標のひとつでしたので、最後に作るドアと階段は、 余った木材の寄せ集めで作りました。
だから、見た目はイマイチです。

しかし、写真を撮っていなかったので詳細が分からないかもしれませんが、このドアは、ただものではないんです。

完全自作の吊り引き戸なんです。

2つの滑車がドアの上に、スキー場のリフトのようについていて、入り口内側の上部には、 直径8mmの鉄の長い棒が角材の上に固定され滑車のレールとなっています。

これにより、スムーズで、床にレールのない引き戸ができました。
やはり、家庭菜園の道具を入れる物置は、引き戸に限ります。

風が強い時でも開けっ放しにできますし、いろいろ使い勝手がいいのです。さらに、 土や泥がレールに詰まってドアの滑りが悪くなるようなことが起きないのでいいです。

詳しい構造を知りたい方は、コメントかメールをくださいね。

さて、階段も余った木材を使うので、ちょっと分厚すぎるものも混じっています。

ドアと階段を上の写真のように取り付け、鍵をつけて完成です!


ここには、芝刈り機、刈払機、肥料、クワなどの道具を入れていますが、冬には、自転車をしまい、夏場は、ソリや除雪道具をしまって、 家の玄関側のメインの物置を使いやすいように調節しています。

もし土台が傾いたりしたら、コンクリートの束石の下に、 コンパネなどの切れ端を挟んで高さ調節をすることが出来ます。
その場合は、自動車のジャッキで物置を持ち上げてからやると簡単にできますよ!

自作物置製作編 8 「物置に最適な、自作吊り引き戸の秘密」

前回ご紹介した物置の、吊り引き戸の仕組みを知りたいというご意見が多かったので、今回特別にその秘密を公開いたします。

ホームセンターで手に入るものだけを使って私が工夫したものです。

開き扉であれば、風の強い日に開けっ放しにしづらいので、やはり引き戸が良いなぁと考えていました。

通常、引き戸は、下にレールがあってその上をドアの下に付いたタイヤが回ってスライドするのですが、この物置は、 家庭菜園で使うものを多く収納するのが目的で、家庭菜園に面した場所に建てましたので、泥の付いた長靴で出入りすることが多く、 レールをつけても、泥で詰まって動きが悪くなるおそれがありまして、吊り引き戸に挑戦してみました。

こんな風な仕組みにしようというイメージが自分の中で湧き起こってきまして、早速ホームセンターに行きました。

柄のついた滑車2個、鉄の棒1本、金具2個、小さな車輪2個を購入しました。

上の写真をご覧頂くと分かると思いますが、上の部分の秘密は、このようになっています。

レールの取り付け高さは、実際にドアを動かしてみて、床に引っかからないギリギリに調整してから、本体に木ネジで固定します。

鉄の棒の直径は、購入した滑車に噛み合わせて最適なサイズのものを購入します。長さは、ドアの幅の倍くらい必要です。

角材に丸ノコやノミなどで、鉄の棒がはまるような溝を彫ってその上に鉄の棒を置いて、両端を金属の金具を曲げて固定します。

上から吊っているだけだと、ドアが内側に揺れますので、このように車輪をドアの左右の下に取り付けます。

手前にある車輪のおかげで、ドアを閉めるときにきちんと締まるようになります。

皆さんの物置も、是非吊り引き戸にしてみてください。
使い勝手が本当に良いですよ!

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